長男くんが通う児童デイの就学勉強会に参加してきました。
率直な話が聞けて、参考になるなあと思ったけれど地域によって色々違うのだろうからあくまでうちの自治体の話という形になります。
先生のお話と質疑応答の内容をまとめました。
小学校ってどんなところ?通う学校は選べるの?
お子さんが通える小学校は住んでいる住所で決まっています。
自分の住所がどの小学校の学区なのか自治体のホームページに載っています。
「住所 小学校 学区 」で検索すれば出てくるはず。
決められた学校を超えるて入学する「越境入学」の話も聞かれますがなかなか対応は難しいようです。
うちの自治体の場合は現在の学区外の学校に入りたい時は引っ越しを検討されるご家庭が多いそう。
普通学級と特別支援学級のどちらが良いの?
通うのは保護者ではなく子供です。
親の願いや希望より子供が安心して学べる、通える場所を選ぶべきです。
担任の先生が理解があるか不安です。
普通学級、特別支援学級の先生に関わらず小学校教諭普通免許のみの教諭が多いです。
発達障害や発達上の特性について学習してきてる教員もはいますが理解が伴っているかは分かりません。
傾向としては若い先生の方が発達障害を学ぶケースが多いため理解があるようにも思います。(経験上)
学校生活ではトラブルはあるものと思え
学校は学校教育の場です。
勉強だけではなく人間関係を学ぶのも学校教育の場です。
全てがスムーズには行きません。
トラブルはあるものと思ってください 。
学校への配慮はどこまで求められるの?
学校は学級単位で担任が学習指導要領に沿って学習をすすめる集団教育の場です。
過度な個別の配慮は求められません。
この個別配慮がお母さんと先生との認識の違いでもめる原因になるそうです。
できる配慮とできない配慮
他のお子さんの声が耳に入りやすかったり他のお子さんの動作が気になって授業に集中できないなどの場合は最前列中央の席にしてもらう。
など、教室の席の配置の要望だったり。
仲良い子と同じクラスにしてもらいたい。
トラブルがあった子と違うクラスにしてほしい。
実習などのペアやグループ決めはくじびきなどシステム的に決めてほしい。
・・などのできる・できそうな配慮もあれば
休憩時間の自分の子どもが心配。
個別に子どもの行動をフォローしてほしい。
というようなお子さんの行動への具体的要望は先生も約束しづらいそうです。
何しろ先生1人に生徒30人前後。
最近は先生は休み時間などはそもそもクラスにいないことがほとんどだそうです。
←知らなかった。
(というか昔と今は違うのだろうし昔の記憶もそんなにないし。)
保護者もクラスがどう運営されているかよく知らないまま、これぐらいならできるだろう。
なんで対応してくれないの!?
と保護者の認識の違いがどんどんエスカレートして「子どもの担任が理解がない!」などのクレームになりこじれて行くことが多いようです 。
先生は何度も第三者として話し合いの場に立ち会っていると言っていました・・。
まぁ、確かに私も息子の様子見たさに幼稚園の行事のお手伝いなど良くしますけど年少さんでもこの時期になると集団行動できるんですよね。。
小学校生活がイメージできる本
小学校に入学したらどんな生活になるか知ることでお子さんも見通しがつくし、保護者も学校生活のイメージがつきます。
でも、内容がたっぷりなので大変かも。
ピンポイントで参考にしたいと思います。
小学校入学に向けて最低限必要なこと
学校は幼稚園以上に集団行動が求められます。
簡単な指示を理解し実行できる。
席を離れない。
他の子の学習の妨げになるような行為をしない。
トイレや食事マナー。
身の回りの持ち物管理ができる。
・・などができていないとその子がそもそも学校生活についていけなくなります。
登下校
小学校からは自分で通学しなくてはなりません。
通学路には誘惑や危険がいっぱいです。
登下校の訓練を繰り返ししましょう。
支援級のお子さんも3年生ぐらいから自分で通うようになります 。
←つまりそれまでは保護者が送迎する。
10歳の壁
10歳の壁は学習内容が難しくなる(抽象的な思考を必要)ことが要因だそうです。
あんまり難しいと勉強がつらかったり、嫌になっちゃいますよね。
「10歳の壁」を言い始めたのはろう学校の先生だったそうです。
手話は多彩な表現ができますが、10歳ぐらいなってくると表現が抽象的な難しいものになってくるのでお子さん達が習得するのが難しくなってくるそうです。
「教育には10歳の壁がある。」という言葉が一般的な育児の世界に広がってきたそうです。
ギャングエイジ
小学3~4年生はギャングエイジ と呼ばれ友達同士の関わりが強くなります。
共通の話題や暗黙の了解が理解できないと仲間はずれにされてしまいます。
この時期に向けてだんだんテレビゲームやテレビ番組などを友達との話題作りのために見せてあげると良いでしょう。
まとめ:もう少し就学先については検討します
わが家は転勤族なので、長男くんのために引っ越しすることを今回は考えていません。
現在の学区の小学校の支援級か普通学級のどちらかになると思います。
転勤当時は一応就学のことも考えてインクルーシブ教育のモデル校だった小学校の学区に住むことに決めました。
就学勉強会で先生に質問させていただいたのですが、結局はこの話だけでは就学先は決められない・・ということになりました。
つまり見学に行きましょうということなのです。
学区の小学校は国指定のインクルーシブ教育のモデル校でしたが、その期間はもう既に終わっています。
ところが先生が言うことには
「公務員の方達というのは不思議なもので前例があることは何となく続けちゃうっていう習性があるんですよね 。」
←なんだそれは!
「支援級で考えているんです。」
と言うと
「うちの自治体では支援級から普通学級に行くケースはあんまり想定していないところがあります。」
「いきなり支援級で!ということではなく普通級も見学してから決めたらいいんじゃないですか?」
子どもが安心できる環境がおススメ☆
と言いながら長男くんに支援級押しというわけでもないようで・・要するにまぁ、ちょっとお母さん学校を見てきてくださいよというような感じになりました。
前例のない合理的配慮
また長男くんは作業療法を長いこと受けていますが、手先の動作が非常に悪く、 ICTでの配慮なども想定しているのですが、タブレットやスマホなどを使った音声での録音やカメラでの板書撮影などはありますか?と質問すると
「高校では聞いたことあるんですけど小学校・中学校でそういう配慮を聞いたことはないです。」
ということだったのでちょっとがっかりしました。
うちの子は字が書けない (発達性読み書き障害の息子がいます)で著者のお子さんの中学生時代に合理的配慮を断られた理由が
「前例がないため息子さんいじめられちゃうかもしれませんよ!?」
で教師は何考えてるのか?と思いました。。(生徒が納得するように説明したらよいのに。)
早めに合理的配慮の事例を作っていくのがよいと思うんですけどね。
9月に就学相談があり秋ぐらいに学校見学に行くと思うので相談したり配慮を求めたりして行こうかなと思っています。
また先生が学校にこじれた場合の苦情申し立ての話や学校への行きしぶりなども聞いたのでそれはまた書きたいと思います。
追記: 作業療法の先生に聞いたところ、担当している小学校高学年のお子さん達(LD・書字障害)は板書のかわりにタブレットで黒板を撮影るなどの配慮を受けることができているそうです。
その児童デイの先生がご存じないだけですね。
とのことで、小学校でも支援は広がっているんですね。