前回の続きです。
こうして長男くんは理学療法に週1回40分通うようになりました。



 

障害児を対象とした理学療法



 

理学療法はリハビリテーションとも言われる医療サービスで怪我をした方、高齢者の方など従来持っていた体の機能が衰え方が対象というイメージがあります。

でも、発達障害児や病気、障害などの理由で体の機能がうまく発達して行かない幼児も理学療法の対象となるんですよね。

 

療育センターで理学療法(PT)を受けていた同年齢のお友達では自閉症、ダウン症スペクトラム、脳梗塞後の後遺症や脳性麻痺の子などがいました。

 

ただ、リハビリを受ける理由を理解でき、以前には運動機能を獲得していた大人に比べ、まだ幼い子どもを指導するのはまた違ったスキルや経験がいるようです。

 

幼児対象の訓練はおもちゃなど遊びの要素をいれたり先生が反応を見ながら子どもが参加したくなるようにしているようです。

 

 

 

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理学療法士姫子先生のリハビリ



 

最初にしていたことは、長男くんの手のひらや手の甲、足の裏、太もも、ふくらはぎなどに直径7センチぐらいの円形のシールを貼り、様子を見ていました。

 

長男くんの体にシールに気づく力があるか、手や足を動かしシールをうまく取ることができるかの確認です。

 

長男くんはシールを貼られると不思議そうな嫌そうな表情をしてぎこちない動きでシールを取っていました。

先生の話では足を動かしたり曲げたりするのが不得意なようだということでした。

 

次に長男くんの体に貼っていたシールを理学療法室のガラスばりの壁に貼り付けました。

 

そして長男くんがそれを取るように促しました。

 

「長男くん、かえるさんいるよ。」

 

そして長男くんがその手の届く範囲の高さのシールを取ると姫子先生はすぐほめます。





そして視覚優位の長男くんが誉められとわかるように目の前で指で宙に丸を書きます。
マカトンサインです。


 

「シール取れたね!マルだね!」

今度は長男くんが立ち上がらないと届かない高さにシールを貼りました。

 

「あーっ、くるまさんいるね 。」

 

シールを指差しながら長男くんに話しかけると長男くんが立ち上がってそれを取りました。

 

姫子先生はまたすぐほめます。

「うわーっ。長男くんくん上手だね!マルだね!」

 

私も一緒にほめます。

「マルだね!」

 

長男くんは姫子先生がシールを貼るとすぐ取るときもあれば、気乗りせず反応しない時もあります。

 

そんな時は姫子先生がシールを長男くんの目の前に差し出して見るようにしたり、指差しと声でシールに注意をうながしたりします。

 

そして姫子先生は長男くんの様子を見ながらシールをガラスにペタペタ貼っていき取らせてはほめるのを繰り返していきました。

 


発達における運動機能の大切さ



 

リハビリの流れとしてはシールを立ち上がって取る練習を最初にし、それから立ち上がったまま長男くんの好きな車などのおもちゃで遊ばせ長い間立っている時間を増やす訓練をしました。

 

慣れてくると体幹を鍛えるためにバランスボールに座ったり、理学療法室で段差のある階段や坂をハイハイする練習をしました。

 

シャフリングベビー(座ったままずりはいする赤ちゃん)だった長男くんは体幹が弱く、歩くためにはハイハイで体幹を鍛える必要がありました。

 

動きたがらない長男くんを促すため私も家でハイハイをしていたらひざに角質がたまり黒ずんでしまいました。

(´;ω;`)

 

 


理学療法に通って良かったこと



 

訓練の間、姫子先生は私に家での長男くんの様子を聞いたり、愚痴を聞いてくれ私のことを気遣ってくれました。

 

その頃私は長男くんが全く食事をしないこと、気難しくて 気に入らないことがあると激しく泣き叫んで吐くことなど、くよくよ悩んだり辛い気持ちになることがしばしばありました。

 

自分の子供の発達が遅れているなんてなかなか周囲には話しづらく抱え込んでいました。とても話す気になれませんでした。

 

でも、姫子先生には話すことができた。

 

長男くんのことを知ってくれている人。私と長男くんの味方だってわかっていたからだと思います。


先の見えない暗い気持ちも子育ての不安も話して気持ちを発散することで少しは元気になれました。

 

理学療法に通って一番良かったことはわたしに長男くんのことを相談できる相手ができたことかもしれません。