心配性ママの発達障害児育児☆

4歳の自閉症スペクトラム長男くんの子育てブログ。発達障害児ママの不安や戸惑った気持ち、早期療育、家庭療育について書いていきます。

育てにくい子にはわけがある~感覚統合が教えてくれたもの

久しぶりに「育てにくい子にはわけがある~感覚統合が教えてくれたもの」を読み返しました。
 

育てにくい子にはわけがある~感覚統合が教えてくれたもの

木村順著 2006年3月初版
 
目次

  1. 育てにくい子どもたち
  2. 感覚情報の交通整理
  3. 3つの感覚の統合とつまずき
  4. 事例別アドバイス
  5. 教育保育療育現場の方々へ
 
作業療法士の木村順さんは不器用さ、感覚の過敏さをもつ育てにくい子どもたちの対応の仕方を書いた本を何冊も書いています。

この本では感覚統合について説明をしています。

子ども達に対する対応策は事例別アドバイスで載っていますが、
感覚統合の説明がメインの本です。


感覚統合という考え方


育てにくい子にはわけがある?

どうしてこの子はこんなに怖がりなんだろう?

どうしてこんなに不器用なの?

どうして集中力がないのかな?

子どもの能力、性格が原因とされがちな親の不満。

それは子どものせいではなく本人も困りごとを抱えているかもしれません…。

感覚統合はアメリカの作業療法士でエアーズ氏が考えたそうです。

発達につまずきのある子どもたちのためのリハビリテーション技法の体系で感覚統合療法という考え方を構築しました 。
 
感覚統合療法はその後の実践で自閉症、脳性麻痺、知的障害、認知症、統合失調症の治療にも応用されています。

ちなみに、自閉症の早期介入で「感覚統合にはエビデンスがない」という意見があります。

1996年ニューヨーク州保健省は自閉症の早期介入プログラムの臨床実践ガイドラインを発表し、その中で明確に「感覚統合療法」にはエビデンスがない(D2)としています。

一部でもエビデンスがある場合はD1ラベルなので明確な否定ですよね。

私が感覚統合に思うこと

確かに「感覚統合」はその子が持っている感覚の困り感を軽減・解消しそうだけれども「自閉症スペクトラム」をどうこうするものではないかなーと感じています。

私個人は「感覚統合によいと言われるあそびや関わり」はしていこうかなと思っています。

特に乾布摩擦は長男くんの皮膚の触覚過敏をやわらげるのに非常に効果があったと思っています。

作業療法と感覚統合はかならずイコールというわけですし、本を読んでみるとそうかも!と思うこともありました。
(素人だから?)

ということをふまえてご興味のある方だけレビューをご覧ください。

感覚とは

感覚とは体の外からきた刺激を脳で情報として受け止め処理する機能。

感覚の情報のやり取りが上手くいかないと生活面での困りごとがおきやすい。

自覚しやすい五つの感覚

  • 視覚
  • 聴覚
  • 味覚
  • 嗅覚
  • 触覚

トラブルに気づかれづらい三つの感覚

  • 触覚
  • 固有覚
  • 平均感覚
発達障害で感覚の働きがうまくなくとも適切な経験を積むことで改善できる


触覚の二つの系統

原始系と識別系

原始系
熱々の食器からパッと手を離したり

触って危険を判断する触覚

識別系
ポケットに手を突っ込んでハンカチとティッシュを区別したり
手の感触だけでボタンを止めたり

区別したり物を認識して操作する触覚


体を触られることへの激しい拒絶(触覚防衛反応)はどうして起きる

この原始系と識別系のバランスがとれていないことが原因。

生後3ヶ月ぐらいから知的な情報処理をする識別系触覚の働きは発達していきます。
生後半年を過ぎてくると赤ちゃんは何でも手にしたものを口に入れる時期があります。
手にしたものを口にいれてなめ、口にしたものをまだ取り出してじっと見て口に入れることを繰り返し
こうして赤ちゃんは見る世界と触る世界とを自力でつなげていくのです。


長男くんはこの作業を全くやっていませんでした。
わたしはその事を心配していましたが。。


長男くんの頭や顔や首や手のひら、足の裏を触られたくない激しい拒絶(触覚防衛反応)はそのせい?
 
長男くんは触覚の知的な情報処理をする能力が育たなかったというのは分かる気がします。。


原始系の働きは識別系が発達していく中で抑制され見られなくなってきます。
しかし識別型がうまく発達せず原始系のバランスが崩れている場合、子育てに辛さを感じさせる触られることへの拒否行動が見られるようになります。


つまり触覚防衛反応を治すためには識別型を育てよう識別気を育てるというのが大事になるということなんですね。


触覚防衛反応を乗り越えさせる為のダメな事例

嫌がることを無理やりさせる。無理やり慣らそうとする。

長男くんの療育ではフィンガーペインティングや砂遊びもありました。

でも先生が無理にさせるようなことは決してありませんでした。


長男くんが興味があるか様子を見て誘ったりして、自分でさわると先生はすごーいと言って褒め、長男くんは褒められてにニコッとしてました。


無理に乗り越えさせるのではなく本人の興味や楽しさが上回ればそれは改善する糸口なのかもしれないと思っています。

知的な関心や興味を向けることを通して本能的な防衛回路が過剰に働かないように交通整理がなされていきます。
 

育てる側の心構え

 how to を学ぶ以上に
育てづらい子供には育てにくい子供には必ず理由があります。

言い換えればその利用や原因に立ち返ってその子供を理解してあげた時親ならその親の先生ならば先生の力量でアプローチ可能な育て方の見通しが見えてくるはずなのです。

大切なのは子どもに向かおうとする指導者側のあるいは関わる大人の心構えです。


長男くんの不器用さはいわゆる筋肉が弱いだけではない他のコントロール力のなさが原因と言われていました。

理学療法士の姫子先生からは長男くんが歩かないのは足裏の皮膚の感覚が過敏だからだということも言われていました。

子どもに関わる困りごとには原因がある場合もあるだろうしはっきりした原因がわからないこともあります。

でも困り感の強い子どもに寄り添い子育てしていく親は本人をよく見ていい方向に導いていかなきゃと改めて思えました。