長男くんにはいくつもの感覚の過敏さがありました。

 


特に困っていたのは皮膚の感覚の過敏さでした。

 

とにかく身の回りのお世話や日常生活を過ごすが大変だったからです。



発達障害児につきものの感覚の過敏さ


 

 


 

長男くんの触覚過敏(触覚防衛反応)


皮膚の過敏さは以下の通りさまざまでした。

 

《頭》


帽子がかぶれない

シャンプーができない

頭をなでるなどスキンシップが嫌がられる

 

《耳》

耳掃除が嫌いで暴れる

マスクができない

 

《鼻》

鼻水をふかれるのが嫌

鼻血も拭かれるのも鼻栓をされるのも嫌

 

《口》

歯磨きが嫌。指をかまれる

口元を食べこぼしを拭かれるのも嫌

極度の偏食

 

《首》

エリのある服が着られない

 

《手》

爪切りが嫌

手がつなげない

粘土・砂遊びができない

 

《足》

爪切りが嫌がる

靴下が嫌がる

自分で立ったり歩きたがらない

 

 

長男くんは嫌なことをされるとパニックになって地団駄を踏んだり、泣き喚いたり、吐いたりするので毎日を過ごすことも本当に大変でした。

 

感覚統合のことを知り、長男くんの気難しさは自身が持つ感覚の過敏さが原因らしいとわかってきました。

 

環境を整えて対応できることはそうすればいい。

 

嫌がることはなるべく避けるようにしてあげたい。

 

でも、皮膚の過敏さは環境で対応できなさそうな問題。

 

どうすればいいのか分かりませんでした。

 

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感覚過敏への対処の仕方を学ぼうとしたけれど


 

感覚統合の本など感覚過敏の情報を仕入れましたが、すぐ行き詰まりました。

 

本に書いてある感覚を育てる遊び療法はまだ長男くんにはできなかったからです。

 

 


 

作業療法士の木村順先生の発達障害の子の感覚遊び・運動遊びという本には

 

タッチング遊び

スポンジやヘアブラシで体の一部を触る

 

タッチングクイズ

子供の背中に線を書いてクイズをする

 

手形遊び

紙に手を置き鉛筆などでなぞってて形を作る

 

など触覚のバランスを育てる感覚遊びがあります。

 

でも2歳の長男くんはじっとしていられないし、遊びの意図を理解できていないだろうと思いました。

 

もうちょっと年齢も高く理解力のある子向けの内容かなと感じました。

 

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発達障害児の言語獲得(応用行動分析的支援フリーオペラント法 )で乾布摩擦を知る


どうしたらよいのか…

悩んでいた頃に発達障害児の言語獲得(応用行動分析的支援フリーオペラント法 )で乾布摩擦を知りました。

 

 



自閉症と診断され重度の言語発達遅滞を示していたあいちゃんが応用行動分析を柱とするフリーオペラント法での指導を受けことばを獲得していく様子を追った本です。

 

この頃長男くんも言葉はさほど出ておらず家庭でのABAセラピーで口の模倣(マネ)をしていました。

 

あいちゃんもまた皮膚の感覚過敏があったようで服を着るのを嫌がって家では裸に近いような格好をしていたそうです。

 

すると著者の佐久間先生はこうアドバイスします。

 

お家で乾布摩擦やくすぐりをしてください。
発達遅滞児には人から触られるのが嫌な子が多く感覚的に過敏なところと鈍感なことところがあります。
~中略~
嫌がるところは避けて嫌がるところと嫌がらないところの境界線ギリギリの所特に念入りに素手でもタオルでいいもいいのですってください。

 

感覚のバランス改善の方法~発達障害児の言語獲得より



発達障害児の言語獲得(応用行動分析的支援フリーオペラント法 )に書いてあった乾布摩擦のやり方は大体以下の通りです。

  



  • 乾布摩擦で全身をくまなくこする

  • 子どもが嫌がる場所は避ける

  • 子供が自分から離れていくまで時間擦る

  • 嫌がる場所はだんだん減っていき五感のバランスが改善される

  • 3ヶ月から半年の間には効果が出る


 


 


やる?やらない?乾布摩擦


なるほどこれなら長男くんにもできそう。

 

わたしも子供の頃、乾布摩擦をしていたことがあるので 抵抗がありませんでした。

 

ただ、乾布摩擦の効果があるのか・・。

 

この気難しい長男くんの特性がこんなことで本当にどうにかなるの?と思っていました。

 

でも当時の私は本当に困っていて助けを求めていろんな本を読んでいたわけです。

 

別に乾布摩擦ぐらいならできるだろうし、 何か特別な手間がかかるわけでもありません。

 

何もしなくても3ヶ月くらい経ちます。

それならやってみてもいいんじゃないかと思いました。

 

 

こんな風に乾布摩擦をしていました


本をよく読み返してみると嫌がるところは避けて子供が離れるまでやってくださいと書いてありました。

 

私は嫌がるところもこすっていたんですよね。

 

その嫌がるところを避けてというところは完全に読み飛ばしていました (ごめんね)

 

乾布摩擦ならできるかも!

 

ということばかり考えていたんでしょうね。。

 

私の乾布摩擦のやり方


 


  • 全身こする(頭や耳なども)

  • 体の先端から中心に向かってこする

  • 手の甲、足の甲からこする(手のひら、足裏は過敏)

  • こするものはガーゼ、ハンドタオルなど

  • こすり方は軽め

  • 1箇所あたり12345678910 と早口でいう3秒ぐらい


 


私が数を数えることでこの場所でマッサージがあとどれくらいで終わるのか長男くんにも分かります。

 


  • 体全体で5分くらい


 


皮膚の過敏さに乾布摩擦の効果はあった?


いよいよ乾布摩擦スタート!

 

嫌がる長男くんを押さえつけながら乾布摩擦をします。

大人ふたりがかり。

 

1人が押さえつけ、1人がこするというやり方です。

 

長男くんがパニックを起こしそうになったらさっと離れ、落ち着いたらまた戻って乾布摩擦を続けました。

 


 

長男くんは大泣き…

心が痛みます。

ごめんね( ´△`)














そして 4ヶ月後

 


 

 

「あはははは。やめてやめてよ。」

 

乾布摩擦を受けながら笑う長男くん。

無理矢理おさえる必要もありません。

 

皮膚の過敏さは収まりました。


 

同時期に一時保育に通い始めたり、いろいろな要因があると思います。

 

皮膚の過敏さが収まった長男くんは自分から私の方に来て甘えるようになりました。

 

本当に乾布摩擦が長男くんの皮膚の過敏さの改善に効果があったのか?

 

過敏なものに強引に慣らすなんてひどい!という意見を聞いたこともあります。

 

でも…皮膚の過敏さがなくなったおかげで長男くんは不快感を感じず日常生活を送れるようになりました。

 

手のひらの過敏さがなくなったおかげで遊びの幅もやっと広がりました。

 

長男くんが幼いうちに(大きくなってからだったら記憶に残って嫌われていたかも)

 

乾布摩擦に取り組んでよかったと思っています。