「S-M社会生活能力検査」とは?


通園施設のご厚意で「S-M社会生活能力検査」をしていただきました。


(通常、年長さんのみしているようです。)


子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査です。


 


社会生活能力とは?


 


社会生活能力(social competence)とは、社会生活に必要な能力をいい、その能力の発達の程度を社会成熟度(social maturity)といいます。


 


社会生活能力の測定領域


 



  1. 身辺自立 :SH(Self-Help) 衣服の着脱、食事、排せつなどの身辺自立に関する能力。

  2. 移動 :L(Locomotion) 自分の行きたい所へ移動するための能力。

  3. 作業 :O(Occupation) 道具の扱いなどの作業遂行に関する能力。

  4. コミュニケーション* :C(Communication) 言葉や文字などによるコミュニケーション能力。

  5. 集団参加 :S(Socialization) 社会生活への参加の具合を示す能力。

  6. 自己統制 :SD(Self-Direction) 図形や数量の理解・処理といった数学的思考を含んだ、問題解決に向かって思考する力。


 


息子の脳波検査担当の小児神経の先生が遠山式発達検査をしてくれたことがありましたが、そちらは日常での身辺自立のチェックで子どもの発達具合を図るような印象でした。


 


S-M社会能力検査は集団参加や自己統制の項目があり広い視点で子どもの社会生活の様子を測定します。


 


適用範囲 乳幼児~中学生


所要時間 20分 子どもの日常場面での行動が検査の対象です。


 


検査者が子どもを直接検査するのではなく、子どもの日常生活をよく知っている保護者や担任教師が回答します。


 


質問項目は発達年齢段階ごとに分かれていて、合計129の項目で構成されています。


回答結果をもとに社会生活年齢(SA)と社会生活指数(SQ)が算出できます。


 


手引き序文により一部引用


 



今日、障害のある子どもを取り巻く社会環境は大きく変化してきている。


知能検査などによる数値だけでその判断や程度を云々することはすでに時代遅れとなっている。


少なくとも、知的な発達面の遅れだけではなく、社会生活面、つまりは適応面での遅れの両面から、その実態を把握することの重要性が問われて久しい。


言葉を替えると、個人的な能力・適性と取り巻く生活環境における相互作用のなかで障害の程度は変化すると考える。


よりよい環境調整のなかで障害の重さ自体が変わる。


障害の有無といった二分する考え方から、個性として連続した捉え方のなかで、理解と支援をすすめていくことがインクルーシブな考え方であり、その人にとって必要な合理的な配慮を提供する際にも不可欠である。



 


S-M社会生活能力検査 第3版|日本文化科学社 心理検査専門出版


 


S-M社会生活能力検査の結果(4歳8か月時点)


 


測定領域 発達年齢  発達指数


身辺自立 3歳    (64)


移 動  2歳4カ月 (50)


作 業  2歳9カ月 (58)


意志交換 3歳9カ月 (80)


集団参加 3歳7か月 (76)


自己統制 2歳9カ月 (58)


社会生活年齢3歳1か月(66)


 


長男くんは新型K式発達検査では年齢に近い指数の伸びを見せましたが、困り感はありありなんですよね。。


 


わかっていましたけど、思っていた以上です。


 


「意志交換」、「集団参加」などコミュニケーションに関しては大分伸びてきているかなと思っていますが 「身辺自立」「移動」「作業」など体や手先を使うことに関しては著しく低くでています。


「自己統制」も癇癪気味な態度をとるので低くでています。


 


これが現実。 発達障害児を取り巻く検査はいろいろありますが、新たに長男くんの困り感がはっきりと浮かび上がりました。


 


体や手先の発達はスパルタな指導でどうにかなる問題でもありません。 とはいえ、周囲が教えていかないと自分からやろうとすることは考えづらい。


 


今までと同じくゆっくり指導を進めていく必要がある・・と思っています。