発達障害児の保護者にとって子どもの行事はドキドキしますよね。



いつもと雰囲気が違う行事はストレスなんだろうなぁ。


長男くんも運動会に参加できるだろうか?と思っていたら…



幼稚園の先生から電話があり、何事なんだろう?と思ったら


「長男くんが運動会の練習に全く参加しないんです…。」


という連絡でした(笑)


 


これは運動会の練習に全く参加できなかった長男くんがご褒美システムや先生方の関わりで運動会にでられるようになった話です。


(練習期間は2週間くらい。)


 


 



 


幼稚園の運動会の練習に参加しない長男くん



全く参加しないって具体的にどうできないの?というと



かけっこも走らない。


ダンスは踊らないし、そもそもみんなの側に近寄らない。


手に持つ鳴子をにぎることすら拒否。



リレーでは自分で走らず先生に抱っこしてもらって移動したらしい。



さっそく総合練習をコッソリ見に行くと先生の言うことは本当だった!!



長男くんを抱っこして先生が走ってる!


 


ちょっとちょっと君…。
本当にまったくやらないんだ!


ほんとすごいな!良くない意味で…。


(心の声です。)



と衝撃を受けたけれど


 


長男くんはいつもと違うことに弱いからできないこともありうるよね…と思っていたし、まあそういうことなんだろう。


 


能力的には走ることはできるから、問題は気持ち(情緒)の部分だよね…。


 


先生方も長男くんに参加するよう頑張って励ましたり関わってくれていたけれど、長男くんを練習に参加させることはできないようだった…。



できないことがあるのは仕方がない…。



でも、先生方だけに苦労かけるのもよくない!?ので一応母が長男くんを説得することにしました(笑)


 


 


運動会の練習に参加しない息子に理由を聞く



長男くんは年齢が上がるにつれて言葉での説得も効くようになりました。



それに、意外にかけひき(ご褒美でやる気にさせたり)が効果があるタイプ。



「長男くん、先生に教えてもらったんだけど、踊りの鳴子なんで持ってないのかなって。」



「イヤだから。」



「そう、いやなんだ。」


 


「でも他のお友達は持ってるんだよね。お友達は頑張って持ってるのに長男くんは持たなくていいの?」


 


「…よくない。」



音に敏感なところもあり、音がでる鳴子に警戒心もあったのかな?



「かけっこやリレーで走らないんだって?どうして?」



「こわいから。」



「なにがこわいの?」



「せんせいのかお。」



(おい、人のせいにしてる…)



「先生、こわいかな?いつも長男くんにやさしくしてくれるんでしょ?」



「長男くんも先生が大好きって言ってたよね?」



「うん。先生すき。」



(なんだよ…。)



いろいろ聞き取りしつ


運動会の練習に参加したほうがいいんじゃない?ということを伝えました。


 


長男くんは要求などはっきりした主張はできても、複雑なことはうまく表現できないので、彼が話した内容については話し半分で受け止めています。



しつこく聞いても誘導尋問になったり答えを親側で用意してしまいそうになったりしそう。


 


聞き取った内容より長男くんの気持ちを聞くという行為自体が大事なのかも…。


 


そして、いよいよ本題のごほうびシステム(トークンエコノミー)の説明に。



「長男くんね?運動会の練習とか色々頑張ったらアンパンマン見れるよ。アンパンマン見たい?」とご褒美システムを提案しました。


 


(キャラクターNGの園なので好きなキャラクターの時が止まっていますね…。)



長男くんも「アンパンマン見る!!」と言うので



運動会の頑張る項目を二人で話し合いながらメモに書いていきました。


 


例えば鳴子は両手に2個もつけど一個だけなら持ってもいいと言うので目標は1個で設定。



踊りはみんなと一緒にいられたらマル。



リレーは自分で走れたらマルねという感じで



できたを3つ以上もらったらアンパンマンが見られるよという内容にしました。


 


幼稚園の連絡帳に頑張りリストを持たせて先生へのお手紙で



本人と一応こういう約束をしました。


頑張りリストを見せながら関わりをやっていただけるとやるかもしれません…


という感じ。



長男くんは話した内容を覚えているタイプですが気がのらない約束はメモ書きにしておくことがあります。


 


タブレットの貸し借りで長い針がいくつになったらタブレットをママに返します。とかもメモ。



本人は字が読めるので内容を自分で読んでしぶしぶなっとくしたり約束をメモに書いておく効果を感じていました。


 


頑張りリストで運動会の練習を頑張ることができるのか?



もしかしたら全くできなくて傷ついて帰ってきちゃうかしら…。


できなかったらかえってこじられちゃうかも…


と心配していたら長男くんはウキウキ帰ってきました。



「がんばりリストどこかな~。」と自分でリュックをがさごそ探して


「アンパンマン見れる!!」と動物のできたと花丸がついた頑張りリストをママに見せてくれました。



あれ?できたの?


先生がおまけして「できた」にしてくれたのかな?



と思いつつも、預かって一応約束通りにアンパンマンを見せてあげました。



その後、先生が電話で様子を連絡してくれたのですが、本当にぜんぶできたそうです。(意外。)



頑張りリストを活用していただき、しかも



「お母さん、あのリストすごいで~す!」


「これからも作ってもらえませんか?」



と言っていただけました。


こちらの提案を活用していただき感謝でした☆


 


ごほうびのアンパンマンぐらいでできるなら最初からやればよいのにね…。


 


と思いつつ、普段からずるずるとアンパンマンを見せてなくて良かったなとも思いました(笑)



当日はまた雰囲気が違うので長男くんが参加できるかちょっとわからないけどまぁこの調子で続けてみることに。


 


目標はスモールステップですすめて


 


頑張りリストの内容はできたに合わせてちょっとずつ変更。



鳴子を1個から2個もつに変更したり


(最初のリストでは1個でOKだったので先生が2個持とうか?と提案したら断ったらしい)



みんなと一緒にいるという目標をみんなと一緒に踊るに変更したりしていました。



頑張りリストの内容はこれぐらいならできるかな?という低い目標から始めた方が無難かも。


(スモールステップでちょっとずつ。)



まったくできないとご褒美がもらえなくて子どももかえって嫌な気分になりそうですよね。


(親もがっかりしちゃう?)



そして、その後の練習では一生懸命参加したりしているたみたいで、「できたよ~。」と自分から練習の様子を報告したりご褒美のアンパンマンクラブを見たり楽しんでいました。


 


 運動会の当日。頑張りました。


 


当日はどうかなあとドキドキしていました…。



かけっこは ドキドキしながらもちゃんと走って参加。


そして踊りはは前日にもらった浴衣とハチマキがもう駄目で長々と大騒ぎ。


 


正直あんまりをおどるどころじゃなかったかなと思ったけど最後はばっちり決めポーズを決めていた(笑)


踊りの時は補助の先生が側についていてくれた。


 


初めての物を着たりできないっていう特性があるから長男くんみたいな子はもっと早めにもらうと良いのかもしれないなーと思った。



そしてリレー!


長男くんが一人でトラック半周するので本当大丈夫かって思っていたけど頑張ってたったったったと走っていた。



疲れて追い抜かれたとドキドキしたけどその後また足の速い子が追い抜いたりして長男くんのチームが勝利!という形になった。



長男くんみたいな子がいるとやっぱり足を引っ張るような感じになっちゃうと思うんだけどそういう切なさも感じたし長男くんなりに頑張ってるなぁというところも感じて本当に涙が出た。


 


 


 幼稚園の配慮もいろいろ



先生方は長男くんのがんばりに涙…。


確かにまったく参加できないところからここまでこられたんだから長男くんも先生も本当に頑張ってくれたと思う(笑)



幼稚園のように集団に合わせなければいけないところの配慮は「無理だったら参加しなくてもいいですよ。」という形になりやすいけれど参加できることを意識して配慮してくれたので有り難かったです。


 


長男くんの幼稚園の支援のスタンス



長男くんは加配の先生なしで過ごしています。



私は必要があれば手伝いに行きますと伝えているけれど、


この幼稚園では園は先生と子どもの世界だから保護者には補助で来させないスタンスなんですよね。



その代わりに、子どものことで気になることがあったら保護者とのやり取りをし子どもがどうしたら参加できるかということを考えてくれます。



そういった部分がすごく良かったんだと思います。


 


発達障害の子どもへの配慮の難しさ



配慮の難しさって曖昧なところにあるんじゃないかな。


無理はさせないけど、まったく参加しないのはもったいない。


でもどれくらいだったら本人の負担にならないんだろう?とか様子を見極めるのが難しいところなんだと思う。


 


発達障害の子どもへの配慮はまわりの保護者の理解も必要?



他の子からどうして長男くんだけ花丸がもらえるの?と聞かれて先生がその子や保護者に説明しづらいとしたらいわゆる「配慮」をしてもらうのはやりづらい環境だと思います。



この幼稚園はいままで発達障害の子や兄弟がいる子が多く来ているので園全体がそういった理解が全体としてあるという要素もすごく大きいと感じました。



これからの合理的な配慮の難しさを少し思い知らされた気がする出来事でもありました。


 


ともあれ、長男くんは運動会には満足したらしく家に帰ってきて「リレー走ったよ!」「踊りおどったよ!」など頑張りぶりをアピールしていました。


 


今はプールも始まったのでプールでも頑張りリストの花丸やアンパンマンを楽しみに頑張っているようです。


 


いつかはご褒美なしでもやるべきことはできる子になって欲しいなぁと思っています。