ネット広告でよく漫画版の「拝啓、アスペルガー先生」を見かけます。


そのせいか、Amazonの障害児教育ランキングでも最近は上位のようですね。


 


 





 



小4でおねしょ、止まらない暴力、教室内を動き回る……発達障害児を育てる親の悩みは切実です。


でもなかなか理解されません。


周囲には障害を否定に見る教師、非協力なのに妻を責める夫など、逆風が吹くばかり。


本書は思いもよらぬ方法を伝授して見事に親子を変える「ありえへん」カウンセリングの実録です。


もう私には無理、と絶望する前に発想を変えてみませんか。


「本当に、奇跡のようです」――著者にカウンセリングを受けた子の親たちがそう語るほどの、ドラマよりドラマチックな実話をマンガで!



 


 


私は書籍版の拝啓アスペルガー先生も読みましたし漫画版も本屋で手に取って内容を見たことがあります。


 


奥田健次先生が発達障害のお子さんに対してカウンセリングを行い、困りごとを解決していくエピソードが続いていくというお話です。


(マンガでは書籍の3割ぐらいの話がコミック化されています。)


 


発達障害ってなんだろう?とちょっと気になる方が読む場合もあるでしょうし、自分のお子さんが発達障害で何か関わりのヒントがないかと思って読む方もいると思います。


 


でも、マンガ版の「拝啓、アスペルガー先生」を読んだだけでは、結局何をしているのか理解するのはむつかしいと思うんですよね。


 


奥田先生がやっていることは応用行動分析の考えをベースにしたお子さんへの介入です。別に「ありえへん」奇跡のカウンセリングではないと思います。


 


あとがきに「それぞれのお子さんの事例は参考にしないで下さい。」と書いてありますが、お子さんの様子、課題はそれぞれ違うし、そのお子さんに合わせた対応でなければ意味がないわけだからそのままエピソードを真似しないでくださいねということでしょう。


 


ただ応用行動分析が臨床心理士などの専門家でなければ使いこなせないかということに関してはそうではないと考えています。


 


 奥田先生は医師ではありません。臨床心理士で、応用行動分析という心理学をベースに行動介入(お子さんの困った行動を修正する)する行動療法家なんですよね。


 


うちの子ども達は長男は自閉症スペクトラムと診断され次男も自閉傾向ありと言われました。


自閉症の子どもの療育には応用行動分析という考えを生かした関わり方が良いということを知り私も手探りでABAセラピーをしてきました。


 


www.kenkou-kosodate.com


 


やがて、子供達が成長してきて日常生活の中で課題があった時に応用行動分析の「子供の行動、周囲の環境や周りの大人、お友達の関わりを見て困りごとを解決していくこと。」はできると実感しています。


(素人考えだし、すべて対応する自信はありませんが…。)


 


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この時は何をするかメモにすることで視覚的に見通しが理解でき、花丸をもらえたらごほうびにアニメが見れるようにしていました。(トークンエコノミー)


 


 


応用行動分析の考えはお子さんとの関わり方のをヒントを見つけるベースになるものですし、応用行動分析は一部の専門家のものだけじゃなく子育てのヒントを探す保護者に広く知られてよいと思います。


 


拝啓、アスペルガー先生(書籍版)の「あとがきにのマネしないでください。」というメッセージには僕だからこそできるんだから!という奥田先生の強烈な自負も含まれているのでしょう(笑)


 


しかし、応用行動分析の考えは専門家だけのものではありません。


 


お子さんができないことがあったり困った行動をとってしまう時に


「この子は変な子だから仕方がない。」


「この子は発達障害があるんだもんね。」


 


と思うのではなく、お子さんの行動パターンを見つめや他人との関わりや環境などを含めて対応を考える方法を知っていることは重要だと思います。


 


 


そこで応用行動分析を知るための書籍をいくつか ご紹介したいと思います。


 


 


 


行動分析学入門

 



応用行動分析という心理学についてさらっと読める新書です。


行動による因果関係を理解するのに役立つと思います。


 


 


読んで学べるADHDのペアレントトレーニングーむずかしい子にやさしい子育て

 



「不適切な行動を無視する」「タイムアウト」「ブロークンレコードテクニック」など発達障害のお子さんへの具体的な関わり方の手法が載っています。


ADHD関係なく読んでよいペアレントトレーニングの本だと思います。


 


拝啓アスペルガー先生(マンガ版)のタイムアウトシーン

 


お子さんの暴力で悩むご家庭で暴力をやめさせるために奥田先生がお子さんを壁へ体を押さえつけるシーンがあります。


あれ何?あんなので暴力がなくなるの?という感じですが「タイムアウト」の手法の変形判なんですよね。


 


タイムアウトは子どもが不適切なことをした場合に子どもの行動に制限を与える手法です。


 


わが家でも長男くんが3歳ぐらいのころ3回ほどやったことがあります。


(当時は自傷や暴力もあったので。)


 


リビングから別の部屋へいかせ「しばらくここにいなさい!。」と言ったのですが、ものすごく泣いていました。。心苦しかったですね。


 


しかし、効果は確かにあったと思います。


 


年齢が高くなり理解力があがると部屋の隅の椅子に座るなど自分で行動することもできるそうです。すごい。


 


teachers-job.com


 


こちらのサイトでも「タイムアウト」と「タイムイン」について解説されています。


特別支援教育に携わる方も応用行動分析の考えは実践されているんですよね。


 


 


で、奥田先生は


 


暴力をふるったら、体が壁におしつけられて自由がなくなるよ?それでもいいの?と行動で示しているんです。


 


そして結果的に体を壁に押し付けられるのが嫌だから(お子さんがデメリットを理解したから)暴力はなくなった・・というわけです。


 


 発達障害の子どもをのばす魔法の言葉かけ

 



 


読みやすくて本当におすすめです。


ただ、注意なのは「言葉かけ」だけでお子さんは変わりません。


 


「言葉かけ」と「親御さんの行動」はワンセットなんですよね。


応用行動分析では「行動」の部分がとても大事です。。


 


今までOKだったことがNGになるとお子さんもかえって反抗したり抵抗してきたりしますよね!?


(応用行動分析用語では消去バーストという専門用語らしいです。)


 


言葉かけを変えただけで効果がでなくてがっかりするのではなく一貫性をもって繰り返し関わること、うまくいかないときは見立て(分析)を変えてみることもポイントなのだと思います。


 


 


www.kenkou-kosodate.com


 


 


教育の場で実践される応用行動分析 


 


実際に特別支援教育に携わっている先生や児童デイ放課後デイサービスの先生方でも応用行動分析の考えを使いお子さんにに対応している方達はたくさんいらっしゃいます。


 


最近では大きな書店などに行くと特別支援教育に携わる先生方のお困り方のヒントになるような書籍がたくさん出版されています。


 


経験をブログで発表されたりツイッターで情報共有される先生も増えてきました。


ともはる先生のサイトは本当におすすめです。(ツイッターもされています)


teachers-job.com


 


豊富な経験と現場での実践をサイトにまとめて発表されています。


 


私も息子が来年小学生になるのでこうした情報はありがたいです。


学校という今までと違った環境での生活はまた違うのでしょうから。


 


子どもとの関わりをどうしたらよいかわからず模索するほど辛いことはないです。


育児に悩むみなさんに実用的な応用行動分析の考えが広まりますように・・。