発達がちょっと気になる子に対してよく集団に入れると伸びるよというアドバイスがあります。
集団に入れると刺激を受けてその子の成長がうながされると言うものです。
それは本当でしょうか?
試行錯誤した今の私の気持ちをまとめてみたいと思います。
子ども会に参加する(1歳9ヶ月)
最初に経験をしたのは子供会です。
1歳半健診のあと、長男くんの発達のため毎日近くの児童館へ連れて行きました。
1歳半健診のあと、長男くんの発達のため毎日近くの児童館へ連れて行きました。
転勤族で近くに知り合いもいない私は長男くんと二人きり児童館にくよくよした暗い気持ちで通っていました。
理学療法に通って3ヶ月ほどたっても長男くんはまだ歩けず、期待していた成長のきざしは見えませんでした。
期待がかえって失望になり、この時はかなり辛かったのを覚えています。
期待がかえって失望になり、この時はかなり辛かったのを覚えています。
その時、たまたま子ども会の人たちが遊びに来ていて、声をかけられました。
私は自分よりも年上の女性に子どもの発達が気になること、心配で気持ちが胸が苦しいことなど話しながら目に涙がにじんでいました。
私は自分よりも年上の女性に子どもの発達が気になること、心配で気持ちが胸が苦しいことなど話しながら目に涙がにじんでいました。
「心配でしょうね。でも大丈夫よ。
私たちは子どもを地域で育てる集まりなんだけど遊びに来ない?」
子ども会は月2回ほどの幼児の集まりでした。最初は気分転換になっていました。
小さい子供たちは顔見知りじゃなくても自然と集まって遊び始めます。
小さい子供たちは顔見知りじゃなくても自然と集まって遊び始めます。
でも長男くんは決してその子供達のそばに行こうとはしませんでした。あまり関心を持ってないようでした。
歩かない長男くんをいつも抱っこして集まりに参加するのはなかなか大変でした。
次第に長男くんが他の子と違うこともわかってきました。
次第に長男くんが他の子と違うこともわかってきました。
私はだんだん会に参加するのがストレスになってきました。長男くんに意地悪する女の子がいたからです。
当時長男くんは周囲とコミュニケーションを取ることができませんでした。
ところがその女の子はケンタがやりとりできないでいると
いちいち長男くんが無視をした。
長男くん嫌いとか言ってくるのです。
当時長男くんは周囲とコミュニケーションを取ることができませんでした。
ところがその女の子はケンタがやりとりできないでいると
いちいち長男くんが無視をした。
長男くん嫌いとか言ってくるのです。
長男くんはおしゃべりは勉強中なんだよって説明していたけれど内心傷ついていました。
会には半年ぐらい入っていましたが、やめることにしました。
子ども達の集団に入れても長男くんはただそこに存在しているだけ。
このとき集団に入れたのはまだ私の自己満足にしかならなかったように思います。
このとき集団に入れたのはまだ私の自己満足にしかならなかったように思います。
集団教育に通い始める(2歳)
次に2歳になり、集団療育に通いはじめました。
障害児を集団に入れると伸びるというのはいわゆる定型発達の集団に入れるという意図が多いかもしれません。
障害児を集団に入れると伸びるというのはいわゆる定型発達の集団に入れるという意図が多いかもしれません。
でも集団療育に参加したことが長男くんの成長の大きな手がかりとなり、とても意味があることだったと思っています。
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社会性の発達
子供の社会性はまず大人と関われるようになってから子供と関わりをもてるようになるという流れだそうです。
最初は子ども達はそれぞれ遊んでいて保育士の先生達が一緒に遊んでくれました。子ども達でさりげなく集まって遊べるようになったの半年以上たってからです。
ですから、集団とは子供達だけでなく子供と関わり、見守る大人も含めての集団なのかなと言う気がします。
長男くんはは医療型集団療育に週1回通い始めましたが、名前を呼ばれても反応しない、集団遊びに参加するのが嫌で泣き叫んだりしていました。
慣れてきたので3ヶ月してから週2回通い、理学療法(週1回)だけでなく作業療法(週1回)、言語聴覚訓練(2週に1回)も受けるようになりました。
そして半年後、長男くんがちょっと変わったきざしがありました。朝の会で名前呼ばれて返事をしたり、出席のシールも先生の所にとり行きそれを貼ったりできるようになりました。
先生方の関わりだけでなく他のお友達があいさつしたり、太鼓をたたいたり頑張る様子をこっそり見ていたんだと思います(笑)
それまでは集団に参加したり、やり取りが出来ない子供だったので集団療育で周りに関心が出てきたことを実感していました。
あの頃長男くんと私に必要だったのは信頼できる大人と長男くんのペースで関わり、関心や興味を引き出してあげること。
長男くんのペースで過ごせる場所だったと思います。
一時保育に通う長男くん
そして姫子先生とのやり取りでまた転機が訪れます。
姫子先生
「お母さん、今日の長男くんすごいんですよ。初めての三輪車にまたがれたんです!」
私
「あぁ~。三輪車なら児童館でよその子が乗っているのを見て、その子がいなくなってからそれに乗ろうとしてました。」
「あれっ。長男くん、他の子を見てたんだ。他の子を見て真似したい気持ちになったんだ。」
長男くんは慎重な(?)子で初めて見るおもちゃではなかなか遊べませんでした。不安感が強いということだったんだと思います。でも、他の子を見てそれを上回ってやりたくなった。。
私
「真似する力あるんですね。意欲がでてきたんですね。もし集団に入れたら影響受けて伸びますかね。」
姫子先生
「今の長男くんならいい影響がありますよ。」
長男くんは「ママ」やいくつかの言葉以外は喃語でした。
そしてお友達もおしゃべりできる子はいませんでした。
私はよい影響を求めて長男くんを定型発達の子どもの集団に入れようと思いました。